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磯崎新 12×5=60@ワタリウム美術館メモ

このメモの目的

ワタリウム美術館の「磯崎新 「12×5=60」」のために自分のメモ。
短い期間のため本を購入しての書物を読んで準備はできない。家にある本から磯崎新、建築界について個人的なメモをまとめる。

建築外的思考とは

  • 美術、音楽、映像、写真をはじめとする文化表象全般の思考
  • 近代建築の解体と再編を試みる、「アーキテクチャ」という文明論的、思想的思考

今回の展覧会の目的として多岐に渡る活躍をする磯崎新を建築外的思考から捉える試みを行う

磯崎新の思考のネットワークを捉える

以下の5つから磯崎新の思考を捉える

  • 12 の建築外的思考
  • 12 のコラボレーション
  • 12 の栖
  • 12の旅(東洋篇 オリエント)
  • 12の旅(西洋篇 オクシデント)

磯崎新とは

人物

1937年生まれの日本を代表する建築家。

建築的人物関係

1910年代生まれ:丹下健三(戦後建築家第一世代、オリンピック、万博)   
1930年代生まれ:磯崎新, 黒川紀章, 菊竹清訓, 槇文彦(メタボリズム、万博世代)
1940年代生まれ:伊東豊雄, 安藤忠雄

詳しくは『現代日本建築家列伝』参照。

代表的建築

  • 大分県立図書館 [1967]
  • 大阪万博お祭り広場 [1970]
  • 都庁コンペ(丹下案が採用される)[1986]

建築的時代背景

1945-1970 1970-1995 1995-20??
社会 理想の時代 虚構の時代 動物の時代
建築領域 都市の時代 住宅の時代 身体の時代
建築家像 都市デザイナー 住宅デザイナー 職人

藤村龍至は建築家が時代にどのような役割をもとめられたか、東、大澤の議論の枠組みを使って整理する。藤村龍至磯崎新を今日の建築家像の潮流を体現する人物としている。(『アーキテクト2.0』「序文」より)
磯崎は大阪万博にて都市デザイナーとして活躍した後、都市からの撤退を宣言し、建築の形態に着目をした建築をするようになる。職人としてはどのように活躍しているのか不明。

知っている磯崎建築

大分県立図書館(現在はアートプラザ)

磯崎新の初期の代表作。
この建築で「プロセスプランニング論」を提唱。

敷地面積だけしか決まっておらず、規模、予算は決まらないままスタート。
将来増築、拡張をできるよな設計を行い、最終的な落とし所が決定した時に切断できるように設計された。 image 切断した結果梁が飛び出している。[画像はwikipediaより引用]

濱野智史大分県立図書館の作り方とWeb開発との類似点を指摘している。Webの設計は大きなゴールではなく、小さなゴールを決めて反復して開発を行っていくように、磯崎のこの建築も小さな単位で作り、予算や規模が決定した時に切断可能として設計している点がWeb的建築であると指摘している。(『思想地図Vol.3』「アーキテクチャと思考の場所」より)


家にある本だとこれぐらいの情報しかないし、実際に今回のメモが展覧会とリンクはあまりしなさそう。