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gennei's blog

IT、読書、日記、メモ

基礎情報学第一回

・基礎情報学
第一章 基礎情報学とは何か。

1、基礎情報学
情報学を分類
情報工学
・応用情報
・社会情報
基礎情報学とはこれらの土台かつ第4の分野
本書の中心は
(1)情報の意味作用はいかにして生まれるか、
(2)情報の意味いかにしては共有され、リアリティを形成するのか


2、生命情報/社会情報/機械情報
・観測と情報
古典力学:いかに精確に物体の動きを記述するか
近代力学:量子論不確定性原理ラプラスの悪魔

「情報」とは物質やエネルギーではなく「関係の概念」である

情報科学(工学)の誕生
ノイマン:コンピュータ
シャノン:情報理論
ウィナー:サイバネティックス
意味を扱わせようとしたが失敗

・社会情報と日常的情報
前者・・・多様な伝播メディアを介して流通する
後者・・・客観性、ズレが少ない ex統計、クイズの答え
なぜズレが少ないか。情報の解釈の仕方を決定しているものがある(意味解釈の斉一)

3、生命と機械
大きな違いはなにか
   生命  機械
歴史 あり  短い
出力 多様  一定
創発 あり  なし
   閉鎖  ××
設計 不可  可能

生命とは約40億年にわたる歴史があり、自然淘汰を繰り返し多様性を確保している
生命システムはそもそも入力がなく生命システムには内側も外側も区別ができない。
過去の歴史に基づいて自己言及的・閉鎖的に自らを作り続ける存在である。

・情報の定義
以前:「わからなかったものわかるようにする何か」「知識を増やすもの」
 「複数の選択肢から選択結果を示すもの」「不確定状態をへらすもの」
 そうすると矛盾をはらむ
つまり今までは、「加算できるもの」「外部から与えられるもの」と考えられていた。
暗黙の前提として(記号論的にいえば)「コードがきちんと定まっている」、送信者と受信者のあいだで共有されている
informaionとは内部(in)に形成されるものである(form)ように生命体の外部にあるものではない
・では情報とは
第一に、情報の「意味」の解釈にはずれがある。そして解釈者は「生物」である
第二に、生物はオートポイエンティックシステムであり刺激によって内部変容を続ける
第三に、刺激やそれによって生じる変容は物質やエネルギーではない。それは「形」であり「パターン」である

情報とは「それによって生物がパターンを作りだすパターンである」


4、言語から情報へ
意味作用のメカニズム

記号学(semiology)
ソシュール ー レヴィ=ストロース
言語の恣意性、記号表現と記号内容の二項関係からなる体系
記号論(semantic)
サンダーズ・パース
記号作用とはある現象から(隠れた)意味を読み取る
記号と指示対象と解釈項の三項からなる

前者は静的、後者は動的

生命記号論(bio-semantics)
ホフマイヤー extend パース
パースの記号論を生命体一般まで拡張
しかし機械は「意味」を扱うことができないので記号という用語を使う

生命の特徴として「自由度」すなわち「(物理的因果律などの)ルールからのズレ」(p.34)が大事
ex,突然変異
しかし、機械は自由度0

それを乗り越えるために基礎情報学がある
今までは記号作用を外部から見ているだけである。内部に目を向ける。そのためにオートポイエーシス理論により洞察する


情報学的転回
生命の意味解釈の特徴を明らかにするだけなく社会的な情報作用の基板の考察
依拠できる理論としてニクラス・ルーマン 「コミュニケーション」を社会システムの構成要素と見る
またルーマンの社会学において「意味」とは「社会の複雑性の縮減する機能」
この理論を参照しつつ情報の「意味」を捉え直す
ルーマン 社会進化論
太古の環節的文化社会→古代から中世の成層的文化社会→近代の機能的文化社会
社会的な意味作用 ポストモダン 相対主義
「言語から情報へ」
「生命」「機械」という普遍的な要素を社会学的考察の中に導入相対主義と普遍主義の接点を探る。
20世紀は言語の世紀であった。21世紀は文字だけでなく画像、映像の世紀である。
21世紀は情報学的転回が起きる。

ざっとしたまとめ。
今回話しあっても納得がいかなかったこと
・機械についての「歴史性」について
・オートポイエンティック・システムについて納得がいかない
 刺激があって自己創出的に情報を生み出す。しかし刺激は入力ではないのか
ソシュールは静的でありパースは動的と言っているがそこは?

次は少し開いて2月中旬にどこかでやる予定です。内容は第二章。興味がある人はコメントなりリプライなりください。